2018年4月15日日曜日

iPad版のクリップスタジオペイントでアニメを作ろう6 フォルダをセルとして指定する

 これまでで、iPad版のCLIP STUDIO PAINTでは、タイムラインにセルを指定すること、そのセルに描いてあるものがタイムラインで指定された時間見えるようになり、時間経過とともに、見えるセルが変わることで動いて見えることはわかったと思います。

 この、タイムラインに指定されるセルには、フォルダを指定することもできます。
 フォルダ名で指定することで、セルであるフォルダ内にいくつものレイヤーを置くことができるようになり、線画と彩色用のレイヤーを入れるなどなど、使い方が大きく広がります。

◆重要!!
◎タイムラインにはセルとして、フォルダを指定することもできる。 
◎セルとして指定するフォルダは、必ず[アニメーションフォルダ]の中になければならない。

 実際にやってみましょう。


●タイムラインにセルとしてフォルダを指定する

 今回は、ラフにそって、線画、彩色用のセルを入れていくフォルダを作りましょう。


 清書するカットの冒頭に移動します。
[新規アニメーションフフォルダーを追加]ボタン①をクリックします。


 新しいアニメーションフォルダーが追加されます。
 フォルダの名前の部分をダブルクリックして、フォルダ名を「清書」に変更します。


 つづいて、[新規アニメーションセルを追加]ボタンをクリックし、新しいセルを作成します。
 清書フォルダーの中に、新しいアニメーションセル[1]が追加されます。

 次に、[レイヤー]パレットで、新しくできたアニメーションセルを長押しして、出てきたウィンドウから、[フォルダーを作成してレイヤーを挿入]をクリックします。


[レイヤーパレット]で、清書フォルダの下に新しいフォルダ[1]ができ、その中にレイヤー[1]があります。

 わかりやすくなるように、レイヤー[1]の名前を[線画]に変更します。






◆注意!!
◎この状態では、清書フォルダの下にできた新しいフォルダ[1]がアニメーションセルとなっており、その下のレイヤーは、レイヤーであって、単体ではアニメーションセルに指定されていません。


 フォルダ[1]の中に、もう一枚レイヤーを追加します。
 レイヤーパネル上部の[新規ラスターレイヤー]ボタン①を使用します。

 清書フォルダの中のフォルダ[1]の中に、新しいレイヤー[レイヤー1]が追加されました。





 このレイヤー1の名前を[カラー]に変更しておきます。





 もう一枚[新規ラスターレイヤー]を追加し、名前を[影]としておきます。





 この状態で、[新規アニメーションセルを追加]①ボタンをクリックし、新しいセルを作成すると、清書フォルダの中に、セルであるフォルダ[2]が作成され、その下に、先ほどと同じように、[線画][カラー][影]の3枚のレイヤーが作成されます。

 タイムラインパレットで位置が一つ右に動いています。
 これは、同じタイミングに同じフォルダ内の2つのセルを同時に指定できないためです。




 対応するラフの画像の枚数に合わせて[新規アニメーションセルを追加]し、[線画]レイヤーにラフで描いた絵を線画で清書し、[カラー]で色をつけ、[影]で影色(場合によってはハイライトなど)を入れていきます。セルであるフォルダの下には何枚ものレイヤーを入れることができますので、必要があればレイヤーの枚数を増減しましょう。

 これを順番に繰り返して、清書します。


iPad版のクリップスタジオペイントでアニメを作ろう5 ラフを描く

◆ラフを描く

 ストーリーボードにそって、ラフを描きましょう。
 まず、ラフを描くセルを入れていくフォルダを作ります。

 作品の冒頭に移動します。
[新規アニメーションフフォルダーを追加]ボタン①をクリックします。






[タイムライン]パネルと[レイヤー]パネルに新しいアニメーションフォルダー「フォルダー1」が追加されました。






 つづいて、[新規アニメーションセルを追加]ボタン①をクリックし、新しいセルを作成します。





「フォルダー1」の中に、新しいアニメーションセル[1]が追加されました。
 [レイヤー]パネルにも②、[タイムライン]パネルにも③、新しいアニメーションセル[1]が追加されているのがわかります。

 名前が似ているのでわかりにくくなってきました。

 名前を変更しましょう。
 新しいアニメーションセル[1]の名前を[カット1-1]に変更してみます。

 名前の所をダブルクリックして変更します。





 変更後。[レイヤー]パネルでも、[タイムライン]パネルでもフォルダ1の中に、[カット1-1]というセルができています。





 ストーリーボードの不透明度を変更して、見やすくしましょう。
[レイヤー]パネルで、ストーリーボードが入っているフォルダを選択し①、不透明度バー②を動かし、不透明度を変更します。





[レイヤー]パネルで[カット1-1]に移動して一枚目の絵を描きます。
 続いて、[タイムライン]パネルで適宜位置を指定して、[新規アニメーションセルを追加]、絵を描くということを繰り返して、ラフを描きます。

 オニオンスキンを使用して、前後のセルを見ながら、セルを追加していきます。
 キーになる絵を入れて、間に絵を入れていくと動きがなめらかになります。

 セルとセルの間にセルを入れたい場合は、[タイムライン]パネルで、入れたい位置に現在位置を示す赤線を移動させ、[新規アニメーションセルを追加]ボタンをクリックし、新しいセルを作成します。

 しだいに番号がややこしくなってきました。





 番号を振り直してみましょう。
 今回は、タイムラインの順番に番号を振り直します。

 上部メニュー[アニメーション]-[セル指定]-[タイムラインの順番で正規化]をクリックすると、タイムラインの順番通りに1から番号が振り直されます。



 一つのカットが終わったら、次のカットです。

 
[新規アニメーションフフォルダーを追加]して、さらに[新規アニメーションセルを追加]、次のシーンにうつります。

 ここで、変です。
 さっきのカットの最後の絵が表示されたままになっています。

 タイムラインのカット2の最初に当たる位置に移動し、カット1の最後のセルを選択した状態で、上部メニュー[アニメーション]-[表示終了フレームにする]をクリックしましょう。


 これでフォルダー1の絵はカット2を表示する位置からは表示されなくなりました。





 カット2に入る前に、カット1には、背景がありますね。

 アニメーションセルを描いていくのと並行して、背景も描いておきます。

[新規アニメーションフフォルダーを追加]して、名前を[背景]としておきます。
 さらに[新規アニメーションセルを追加]して描きましょう。
 別のところで作成した背景(写真など)を読み込む事もできます。

 ラフに背景が描けたら[レイヤー]パネルの背景フォルダの右①か[タイムライン]パネルの、背景フォルダの右上②を長押しして選択し、下に向かって移動させ、フォルダー1よりも下にしましょう。





 背景が後ろ側になり、セルに描いた絵が背景の上に置かれます。


 カット2は、背景になる輪っかに、炎のエフェクトが入ります。

 タイムラインで、カット2の最初の位置に時間を移動、[背景]フォルダを指定して[新規アニメーションセルを追加]して輪っかを描きます。



 炎のエフェクトです。
 別のフォルダにセルを追加、下から上へと燃えていくイメージで描いていきます。


 カット3は、ライオンが火の輪をくぐるシーンです。
 ここでは、輪っかのうちの、ライオンよりも奥になる部分と、ライオンの手前になる部分を分ける必要があります。
 タイムラインで、カット3の最初の位置に時間を移動、[背景]フォルダを指定して[新規アニメーションセルを追加]して輪っかの奥になる半分を描きます。

 さらに[新規アニメーションフフォルダーを追加]、[新規アニメーションセルを追加]、輪っかのうちのライオンの手前になる部分を描きます。


 ライオンより手前になる部分はフォルダごと移動して、ライオンを描くフォルダよりも上に配置します。


 順番にフォルダやセルを追加して一枚ずつ絵を描いていき、ラフを仕上げます。


2018年4月14日土曜日

iPad版のクリップスタジオペイントでアニメを作ろう4 ストーリーボードを作る

 ここからは、使い方を学びつつ、数カットをつなげたアニメーションを作ってみましょう。

◆ストーリーボードを作る

 まずは、どんなアニメーションにするのかを考えて、ストーリーボード(絵コンテ)を作ります。

 通常、絵コンテというと、画像のほか、セリフなども入るのですが、iPad版のCLIP STUDIO PAINTには、音声を入れる機能はありませんので、今は音楽や台詞は抜きにして、画像だけで表現できるものにします。
 簡単に、どんなカットをどんな順番で並べるかをまず考えます。


●新たにアニメーションの新規ファイルを作成します。

[タイムライン]パレットに最初のカットを簡単に描いてみます。おおまかでもいいし、細かく描き込んでも、好みで良いと思います。

 そして、タイムラインの少し右側をクリックして縦の赤いライン(現在の位置)を移動させて、[新規アニメーションセルを追加]ボタン①をクリックし、新しいセルを作成、2カット目がどうなるかを描きます。
 これをくりかえして、今回は5カットから成るアニメーションにすることにしました。


 最後のカットまでできあがれば、作品の大まかな流れがわかるストーリーボードのできあがりです。

 さらに、iPad版のCLIP STUDIO PAINT では、ストーリーボードをそのまま、ストーリーリールにすることができます。

 おおまかなストーリーの流れができたら、[再生/停止]ボタンで全体を流してみましょう。これが、ストーリーリールです。
 カットの順番は適切か、とられている時間は適切か、切り替わるタイミングは思った通りか、といったことを確認します。


 タイムラインでの位置、並び順を直したいときは、移動したいセルの左側をクリックすると、現在位置を示す赤い線よりも一段細い赤い細い線①が出ます。





 この細い赤い線を移動したい位置までドラッグします。



 これで、作品の大まかな流れがわかるストーリーボード、ストーリーリールができました。

2018年4月12日木曜日

iPad版のクリップスタジオペイントでアニメを作ろう3 タイムラインの表示を変える

 CLIP STUDIO PAINTでアニメーションを作るときにはタイムラインが必須なのですが、このタイムラインは、見やすい設定に変更することができます。

[タイムライン]パレットの表示を変更してみましょう。

 一秒の長さを長く見えるようにするには、虫眼鏡①で拡大、もどすときは縮小します。(2本の指で広げたり縮めたりもできます)

[タイムライン]パレットに最初に並んでいるのはサムネイルです。
 このサムネイルは大きさを変更したり、表示しない設定にすることができます。

 また、タイムラインの下ににビューを表示すると、どんな絵が描いてあるかが順番に並んで、はっきりわかります。

[タイムライン]パレットの左上の②から設定します。

  ◎「ビューの2段表示」の左にチェックを入れます。

  ◎→[サムネイルのサイズ]から、選択します。
 なし、最小、小、中、大、最大から選べます。




 このビューも、虫眼鏡や2本の指で広げたり縮めたりすることで拡大、縮小できます。


[タイムライン]パレットの表示を変更して、自分が見やすい設定にしましょう。


2018年4月8日日曜日

iPad版のクリップスタジオペイントでアニメを作ろう2 初めて使うならここから-基本の操作

 いろいろ複雑なことをする前に、どうすればなんとなく使えるのか、基本の操作から、おさえていきましょう。

 CLIP STUDIO PAINTのアニメーションでは、タイムラインに指定されていないセルには何も描けません。このため、いきなり描こうとしても、点すら描けなくてとまどう可能性があります。

◆[タイムライン]パレット

 自分が今、どこの位置にいるかを、必ず確認するようにしましょう。

◎[タイムライン]パレット

[タイムライン]パレットを確認します。

①赤い線が入っているのが、現在の位置です。
 おおまかに、横に時間がとられていて、縦に束ねられた紙(レイヤー)が積み上げられているというイメージです。


②見にくいときは、虫眼鏡ボタンで拡大しましょう。


◆フォルダとセル

[レイヤー]パレットには最初、[アニメーションフォルダ1]その下に[1]というセルがあります。






◎フォルダやセルの名称は、名前の部分をダブルクリックして変更することができます。





 最初の絵を[1]セルに描きます。





◎絵を描くためは、必ず、[タイムライン]で指定されているセルである必要があります。
 絵が描けないときは、[タイムライン]パレットで指定されている番号のセルになっているかを確認しましょう。


◆セルの追加

 アニメーションは、複数の絵を連続して見せることで動くように感じさせるため、複数枚の絵が必要です。
 最初の絵の次は、二番目の絵を描きましょう。
 そのためには、新しいセルが必要です。
 まず、時間的に、どの位置にセルを置くかを、[タイムライン]パレットで指定します。

 ここでは、1秒間に24コマという設定にしてありますので、1秒間に最大24枚の絵を見せることができます。
 だだし、単純にするため、今回は、一枚の絵を3コマ分の長さ見せて次の絵に切りかえることにして、1秒間で8枚の絵を描くことにします。

[タイムライン]パレットの上の横に並んだ数字の[3]のところをクリックして、縦の赤い線を移動させます。


[新規アニメーションセルを追加]ボタン①をクリックすると、新しいセル[2]が②[タイムライン]にも、③[レイヤー]パレットにも追加されました。
 セル[1]に描いた絵は見えなくなります。④





 セル[2]に次の絵を描きたいのですが、1枚目の絵がどんな絵だったかわからないのでは、どの位置にどう描いていいかわかりません。
 そこで、オニオンスキンを使います。

①[オニオンスキンを有効化]ボタンをクリックします。

 →②1枚目の絵が、青い線で表示されます。





 これを参考に、[2]セルに、二枚目の絵を描きます。





◆セルの追加で、連続して描いていく

 同じようにして、[タイムライン]パレットの上の横に並んだ数字の[6]のところをクリックして、縦の赤い線を移動させます。

[新規アニメーションセルを追加]ボタンをクリックすると、新しいセル[3]が[タイムライン]にも[レイヤー]パレットにも追加されました。
 セル[1][2]に描いた絵は青で表示されます。





 セル[3]を描いたら、次は、[タイムライン]パレットの上の横に並んだ数字の[9]のところをクリックして、縦の赤い線を移動させます。

[新規アニメーションセルを追加]ボタンを押すと、新しいセル[4]が[タイムライン]にも[レイヤー]パレットにも追加されました。
 セル[1][2][3]に描いた絵は青で表示されます。



 セル[4]を描いたら、次は、[タイムライン]パレットの上の横に並んだ数字の[12]のところをクリックして、縦の赤い線を移動させます。

[新規アニメーションセルを追加]ボタンをクリックすると、新しいセル[5]が[タイムライン]にも[レイヤー]パレットにも追加されました。
 セル[1][2][3][4]に描いた絵は青で表示されます。

 セル[5]を描きます。

 同じようにして、[タイムライン]パレットの上の横に並んだ数字の[15][18][21」にも、[新規アニメーションセルを追加]し、セル[6][7][8]を描きます。

 以前のセルに描いた絵の青い色が、古いものほど色が薄くなっていますね。


 [タイムライン]パレットの上の横に並んだ数字で位置を移動、[新規アニメーションセルを追加]し、どんどん描き続けます。


◆確認、書き出し

 描いたアニメーションは、[タイムライン]パネルの[再生/停止]ボタン、[前のフレームへ][次のフレームへ]といったボタンを押すことで、確認することができます。

 また、上部メニューの[ファイル]-[アニメーション書き出し]から、連番画像、アニメーションGIF、ムービーなどに書き出すことができます。





  描いた絵を動かすのに成功しました! これで、基本の使い方は終了です。




iPad版のクリップスタジオペイントでアニメを作ろう1 うごくイラストとアニメーションの違い

 iPad版のCLIP STUDIO PAINTには、パソコン用のCLIP STUDIO PAINT EXとほぼ同じ機能がありますが、タブレットであるiPadで使うため、少々異なる点があります。

 初めて、CLIP STUDIO PAINT for iPad でアニメーションを作ろうとして、とまどったため、簡単に使い方をまとめておこうと思います。

 まず、うごくイラストと、アニメーションの違い。

 簡単に言うと、「動くイラストよりも、アニメーションの方が複雑なことができる、いろいろ指定できる。長さが長いものも作れる」ということになると思います。

 もちろん、簡単で単純なこともできます。最初は、ごく簡単なところから使い方を書いていきます。


◆新規ファイルの作成

 アニメーションの新規ファイルを作成してみましょう。

 上部メニューの[ファイル]-[新規]-作品の用途[アニメーション]で、新しいファイルを作ろうとすると、プリセットが三種類あって、いずれも「余白あり」と書いてあります。

①真ん中の「1280×720(144dpi)余白あり」を選びます。

 下の方にもいろいろ指定する場所があるのですが、初心者ですから、なるべく単純に、変更は少なくしておきます。
 細々とした設定は、慣れてからにしましょう。

②わかりやすくするために変更しておいた方が良い点は、
◎フレームレート「24」を選択(1秒間に24コマの絵を見せる設定)
◎再生時間の右側にある[フレーム数(1始まり)]を右側の上下▲で[フレーム数(0始まり)]に変更(再生も始まりのコマもゼロからになってわかりやすくなる)
 この2点です。

③右上の[OK]を押して確定すると、新しいアニメーションファイルが作成されます。






◆画面の違い

 画面を見てみます。
 動くイラストにはなかった、青い細い線で描かれた横長の長方形があります。

 この青い四角の中が、実際に絵を描く場所で、この外側は余白です。コミックだと、この青い四角がコマ、その外はコマの外だと思えばだいたいイメージできるかと思います。
 動かす絵は、この青い四角形の中に描きます。

[タイムライン]パレット、[レイヤー]パレット、[ツール]パレット、[サブツール]パレット、[カラー]パレット、[アニメーションセル]パレットなどは、うごくイラストのときと変わりません。


◆アニメーションで特に重要なパレットの確認

◎[レイヤー]パレット

◎[タイムライン]パレット

◎[アニメーションセル]パレット

◎iPad は、画面が小さいので、使っていないパレットは、こまめに収納しておき、必要なときに表示しましょう。

○パレットドックを最小化すると、画面がすっきり!!